今、話したい誰かがいる
今日、「心が叫びたがってるんだ」を観てきた。
あの花のチームで制作ということだが、僕はあの花の終盤の展開にあまり感動できなかった人間だったということもあり正直なところあまり期待はしていなかった。
CMや予告動画を見る中で、今回のこれは感動を押し売りするヤスモノなのかもしれない、という不安すらあった。
だが・・・良かった。
徹頭徹尾、良かった。
ここさけは感動の涙を強要するような安い作品ではなかった。
-----勇気が、必要な時がある。
それは時には、得ようとする勇気であったり、捨てる決断をする勇気だったりする。
一歩踏み出さなければ、始まらないことがある。
受け止めてくれる存在がいるなら、吐き出してみなよ、と。
観た人々の、そんな躊躇いがちな背中を押してくれる作品だった。
・・・答えはわかりにくいモノであると。
現状維持という安きに流れなかった者への報酬。
一歩を踏み出す。それを見ている人は必ずいる。
もしかしたら知覚できないほどに、本当に、本当に少しずつかもしれないが、取り巻く世界は、自分で変えていくことができるだろう。
答えは、自分が思っているものではないのかもしれない。
期待していたモノは、実際には掴めないのかもしれない。
けど、悔しいことに。
それでも、まずは「その」目の前のモノを片付けないと、納得して前に進めない時があるんだよな。
踏み出さなければ始まらない。
その過程で知ったことは、全て忘れずにいなくちゃいけない。